「なにぼーっとしてんの。さっさと手を動かして」
バサリ、と目の前に置かれたプリントがあたしを現実に引き戻す。
そう、今あたしはプリントを重ねてまとめる作業の真っ最中。
まずはプリントを二つ折りするところから始めなければならないとても面倒な作業だ。
先生から言いつけられたのは鴻上くんであって…本当ならあたしがする作業なんかじゃないんだけどね。
しばらく黙々と作業を続けていると、
「ねえ、ワンちゃん」
鴻上くんが声をかけてきた。
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