私のイジワルご主人様



「遅い」



急いで帰ってきたというのに鴻上くんは開口一番そう言った。



「もう!!これでも急いで戻って来たんだけど!!」



コンッと買ってきたものを机に置くと鴻上くんは怪訝な顔をした。



「えー…っと、サイダーと紅茶?」



「あたしのおすすめでいいって言ったから」



「うん、確かにそう言ったね。よし、座って落ち着いていいよ」



ポンポンと椅子を叩かれて、あたしは息を整えながら腰を下ろした。



「…ん」



鴻上くんは買ってきたものを眺めると、そのうちのひとつをあたしに差し出してきた。



「え?」



「ほら、ワンちゃんの分」



「…あたしに?」



「手伝ってくれたから、ご褒美」