学校でも、家でも、月が丘でも。

私を求める人なんていなかった。

むしろ、今まで見放されて、相手にされずに生きてきた。



家族はお母さんしかいなくて、スナックのママをしているから夜はいつも家で一人。

いや、お母さんが働きに行っててもそうでなくても、私はいつもひとりだ。



私は間違えて世の中に出てきちゃった。


ただの、お母さんの元彼の娘。


もう寂しいとか感情はない。


これが当たり前になっている。