電車に乗ってケータイを開くと、さっきまで一緒にいた蓮からメールが来てた。

『会えてよかった!!今度はゆっくり話そう!!どっか遊びに行こう!!』

無駄に高いテンションで送られてくるメールにいつも驚く。
でも、もう慣れた。


大通りの真ん中で抱きしめられたとき、耳元で聞こえた蓮の声は少し涙ぐんだ声だった。

か細くて不安げな声。

正直、すごく動揺した。

あんなに私に会いたかったの?


自分を求められることなんて久々だった。