「別に私は会いたくないからいいんだけど」

「でも暇だろー?」

「暇じゃないよ」

「ウロウロしてるだけのくせに?」

「………」


そんなどうでもいいようなやり取りが妙に懐かしくて心地よかった。


18時を過ぎた頃には空も暗がりが見えて、もうすぐ夜になる。


蓮の顔は、私が少し見上げないとちゃんと見えない。

高い鼻筋に、綺麗な骨格のライン。

これが、イケメンというやつだ。

何よりもアッシュ系の髪色が印象的。


まじまじと見ると、蓮の新しい発見がある。
右目の下の泣きぼくろが変に色っぽい。


「なぁーにジロジロ見てんのー?」