「あぁ〜、怖かったぁ〜!」

そうちゃんが話し始めた時、ちょうど羽奈ちゃんと樋口くんが帰ってきた。

その瞬間、そうちゃんは口を閉ざしてしまった。

「……今度、ちゃんと話すから…ごめん。」

「ううん…」

「あのさ…あんまり、学校では2人で話たくなくて……」

その言葉が少しショックだったけど、そうちゃんのことは、理解したいと思った。

「うん、わかった。
…じゃあさ、2人じゃなければいい…かな?」

そうちゃんは一瞬迷ったように眉を下げた。

「…おう。」

それを聞いてホッとしたと同時に、無理やりすぎたかなぁ、なんて、申し訳なくなる。

でも、やっと幼馴染みとしてまた一緒にいれると思ったのに、このまま話さなくなるなんてことは嫌だった。

…ただのワガママだよね。

それでも、こんな形でも

そうちゃんと繋がっていたかった。