当日は、宣伝も外観も張り切ったからか行列で、ありがたいことに大忙しだった。

私と羽奈ちゃんは午前にシフトが入っていたからあまり余裕がなかったけど、すごくやりがいがあって楽しいなぁ、と思った。

せっせと働いていると、佐藤さんにあがっていいよ、と言われて、羽奈ちゃんと文化祭を回ることにした。

「いやー…いっそがしいねぇ〜!」

「ねー!
予想以上にたくさん来たからびっくりしちゃった!」

「あぁ〜お腹すいたぁ〜、なんか食べよ!」

そう言って、たくさん出店がある中庭へ向かった。

あれもほしい、これも美味しそう、なんて話しながらいたら、行列も気にならなかった。