ひよこ。


「別に、俺が勝手にしたことだし…怒ったりしねーよ。」

そう言ったそうちゃんは、少し微笑んでいるようにも見えた。

「ありがとな。」

思いがけない言葉に、私は目を見開きばっ とそうちゃんをみる。

一瞬目があって、その目に懐かしさを感じる。

そうちゃんは、照れたようにそっぽを向いて言う。

「あー…見舞いとか、あと、のど飴くれたの…お前だろ?」

……のど飴………?

そうだ、私は傘を借りた次の日、咳をしていたそうちゃんの机にのど飴を置いておいたのだ。