ひよこ。


「…お前、人ん家の前で何してんの?」

私は、その声にびっくりして、あわてて振り替える。

「えっ、あ!そうちゃ…柴崎くん!」

「…何の用?」

そうちゃんの口から出る言葉は少し刺々しくて、やっぱり変わってしまったんだ、って改めて実感する。

「あの、樋口くんからプリント預かって…」

「あー、そう。わざわざさんきゅ。」

「いや…
あ!あと、お見舞いにプリン買ってきたんだけど、体調どう?」

「まじ?ありがとう」

少しだけ、そうちゃんの表情が柔らかくなった気がする。