物語は進み、中盤へ。

どうしても外の世界に出たいお姫様は、

お手伝いさんに頼み込んで、

一夜だけの約束で2人で

こっそりとお城を抜け出す。

道の途中お手伝いさんとはぐれてしまったお姫様は、

とても温和でにこやかな隣の国の王子様と出会う。

その名は、アルネン王子。

好奇心旺盛なお姫様は、

純粋に王子様と仲良くなろうと接し続ける。

すると2人はすぐに打ち解け、

惹かれあっているようにも見えた。

ーーそして、出会って1日も経たずに

お姫様は王子様に婚約の申し出をされる。

1度は断ったものの、

お城への帰り道、

シャーラ姫は自分がアルネン王子に

惹かれていることに気づいて、

想いを伝えようと走り出す。

…だけど、その時アルネン王子が、

自分の計画を話しているのを聞いてしまって…

………本当は自分の国を大きくするために

お姫様と婚約し、

殺してしまおうと企んでいたのだ。

惹かれていた相手は、

自分を利用しようとしていただけだった。

しかも、自分を殺そうとまで考えていたのだ。

あまりのショックに途方に暮れ、

呆然とする。