「なぁ、竹井、2人で写真撮らねぇ？」

えっ…？

そう言ったのは林田くんで、その笑顔は本当に気まずさなんで感じさせない。

私は、断る理由なんかないから、もちろん、と答えた。

横に並ぶと結構近くて、やっぱり緊張してしまう。

だけど、はい、チーズと笑う林田くんは、全然余裕そう。

「じゃ、これあとで送るな。」

「ん、ありがとう！」

林田くんはそれだけ言うと、すぐに男子の集団に戻って行った。

「……陽依。」

私の名を呼ぶその声に、どきりとした。

「なに？そうちゃん。」

振り返ると、そうちゃんがちょっとむすっとしながらこっちを見ていた。

あれ、なんか黒いオーラ出てません…？

怒ってる、のかな？