「でも、あんまり期待してると、クラス離れた時のショックが大きくなるよ、多分。」
羽奈ちゃんの冷静なツッコミが入って、私もその通りだなぁ、とさっきまでの考えを慌ててかき消した。
期待しすぎてテンションの落差がジェットコースター並、なんてことになりたくないからね。
樋口くんも同じようなことを考えたらしく、やっべ!って連呼してるし。
「でも、クラス一緒でも離れても、仲良くしてね!」
私は、釘を刺すように言う。
「当たり前だろ!クラス離れた瞬間LINEのグルで返事しなくなるとかぜってー嫌だからな!!」
そうやって大きい声で言う樋口くんは、小さい子供みたい。
見た目はおっきいのにね。
そうちゃんと羽奈ちゃんはというと、そんな樋口くんに呆れたようにふぅ、と息を吐いていた。