「俺さ。」
そうちゃんがぽつぽつと話しはじめ、みんなが耳を傾ける。
「9月にこっちに引っ越してきて、お前らに会えて本当によかった、って思ってる。」
そうちゃん……
「友達を傷つけて、それがトラウマみたいになってて最初は自分から壁を作ってたりしたけど、今では素でいられてほんとに楽しい。
結構、すれ違いとかもあったけど…」
「特に陽依とね。」
そうちゃんに突っ込んだ羽奈ちゃんの言葉に、皆ではははっ、と笑った。
うん、たしかに、私たちすれ違ってばっかりだったね。
笑って頷きながら、そうちゃんが話を続けた。
「多分、仲良くなかったのがお前らじゃなかったら、こんな風に思ってることも、ちゃんと言えてないと思う。
それくらい、安心感、というか…安定感みたいなものがあるんだよな、俺にとって。」
言い終わると、ちょっと照れながら髪をくしゃくしゃとした。
