…それから、9月。
これが私にとっての転換期だったかも。
そうちゃんが引っ越してくる、って聞いてすごく楽しみにしてたのに、金髪でヤンキーみたいだし、無愛想だし、私のこと覚えてる素振りもないし…
けど、本当は中身は全然変わってなかったんだよね。
知らないふりをしていたのも、私を思っての事だったんだ。
…なんて言うと、ちょっと自意識過剰っぽいけど。
そうちゃんの家にプリントを届けに行ったり、文化祭があったり、クリスマス会をしたり…
何かある度に喜んだり傷ついたり、毎日が楽しくて…
淡々とこなすだけだった日々が、急にカラフルに見えたんだ。