そっかー…ライバル…
優香ちゃんも、だよね…
私は恋愛相談だって受けてたのに、今更好きだなんて、ちょっと申し訳ない。
後だしじゃんけんのように、ずるをした気持ちだ。
でも、このことはちゃんと伝えなくちゃ…
私は昼休み、優香ちゃんのクラスの教室を覗いた。
すると、優香ちゃんはすぐに私に気づいてくれて、ニコッと笑いながら手を振ってくれる。
うっ……その笑顔が眩しい…!
「陽依!どうしたの?」
わざわざ駆け寄ってきてくれて、嬉しくなった。
「…あのね…ちょっと言いにくいことだから、向こう、行ける?」
私は、廊下の端の方を指差した。
「ん、いーよ。」
優香ちゃんは小さく頷いた。