でも、そうちゃんのことをもっと知りたい、って思っていたのも事実だ。

もしかしたら、2人で出かけるなんてもうないかもしれないし…

たとえば、高校卒業して次に会ったのが、そうちゃんの結婚式だったり…って、それは話飛びすぎだけど、でも、どうせ失恋するなら思い出作り…ってことで。

でも見方によっては、これって、チャンス、なんだよね…

「…うん、2人で行こ。」

「おう!」

そう返事をすると、にっこり笑ってくれて、ドキッとした。

「じゃ、詳しいことわかったら、LINEするな。」

「ん、わかった。」

2人で………

大丈夫かなぁ…

緊張しすぎて、変なことしちゃいそう…!!

今でさえ我慢しないと叫んじゃいそうなのに!!

だけど、すっごく楽しみ。

春休みにもそうちゃんに会えるんだもん。

アピールとかしなくちゃいけないのかな…

そういうのよくわかんないけど、頑張らなきゃ…!

私は、ぎゅっと拳に力を込めた。