「あれ、なんか竹井雰囲気変わった?」
「……え?そうかな?」
樋口くんに言われてびっくりしたけど、髪型もメイクも変えてない。
ど、どっか変なのかな…
「いやまぁ、陽依さんは恋する乙女ですから。」
「ちょっ…羽奈ちゃん!」
羽奈ちゃんは恥ずかしがる私を面白そうにニヤニヤして見てる。
私は慌てて羽奈ちゃんの口を塞いだ。
「あー、なるほど。そういうことね。」
いやいや樋口くん、納得しないでよ!
私は急いでそうちゃんを見たけど、ピクリとも反応しない。
…なんだよ、焦って損した。
そうだよね、そうちゃんは私のことなんて興味ないもん。
そう思って、ちょっと泣きそうになった。