「……で、柴崎は好きな人にどういう風に思うの?」
あ、結局聞くんですね…
「…はぁ…
…まぁ、そいつのために何かしてやりたい、って思うかな。力になりたい。」
………力に、なりたい………
今の私には、なんとなくそうちゃんの答えで救われるところがあった。
そんな風にそうちゃんに思われてる人が、羨ましい、と思った。
どんな人なんだろう…
キレイな人かなぁ。
あー、でも、そうちゃんは人を見た目で判断しないから、案外普通の人なのかも。
想像、つかない。
幼馴染みのことなのに、ぜんぜんダメだな、私。
ていうか、完全に私は3人の会話を聞いてるだけで、疎外感を感じる。
けど、みんなの話の中に共感を得ることがあって、自分でもびっくりした。