次の日、羽奈ちゃんに傘のことを話した。
「へぇ〜、それやってくれた人超優しいじゃん!
…で、陽依的には柴崎くんだと思ってるの?」
「…う〜〜〜〜ん…
あの時教室に残ってたのはそうちゃんも含めて数人だし、あんな大きくて黒い傘男子が使うやつだと思うけど、女子のほうが多かったし…
それに、私に1番近かったし、多分お昼休みの話も聞こえてたと思う…」
「…たしかに、それを考えると柴崎くんの線が濃厚ね…」
まるで探偵のように羽奈ちゃんは言う。
学校についても折りたたみ傘の持ち主はわからなくて、かばんに入ったままになっていた。
授業中 何回かそうちゃんがくしゃみや咳をする音が聞こえてきて、昨日の雨のせいかな、とおもった。
休み時間、そうちゃんがいない間にそうちゃんの机の上にはちみつレモンののど飴を置いておいた。
…もし、あの傘がそうちゃんのだったら、これを置いたのは私だって気づくかな…
