ひよこ。


チャイムがなると、また話しかけてもいい?と林田くんは聞いた。

もちろん、と返すと、次の授業の準備をした。

…ちゃんと、ちゃんと決めなくちゃ…

私はどうしたいの?

林田くんのことが好き?

付き合いたい、って思ってる?

私は、授業中そればっかりずーっと考えていた。

私じゃない、他の女の子だったら、こういう時どうしてたのかな…

やっぱり、林田くんかっこいいから付き合っちゃおう!とか、そんなかんじ…?

きっと、それができないからいつまでたっても彼氏ができないんだよね、私。

そうはわかっているけど……

………よし、決めた。

私は心を決めたように、一度深呼吸をして、再び授業に集中し始めた。




次の休み時間も林田くんは声をかけてくれて。

またなんでもない話をして、けらけらと笑い合った。

「………ねぇ林田くん。昼休み、中庭来れる?」

休み時間の終わり際言うと、林田くんも真面目な顔してうん、と頷いた。

それがなにを意味しているかは、林田くんもわかっているようだ。