ふと前をみると、日直が消すはずの黒板がそのまんまで、6時間目の理科の授業の板書と、男子が書いたわけのわからないラクガキが残されたままだった。

周りを見渡しても、教室には数人しか残っていなくて、誰も黒板のこの状況に気づく人はいない。

……しかたない!

この私がやってあげようじゃないか!

私は荷物を机に置いたまま黒板へむかった。

黒板消しで左側から順番に消していく。

…ひととおり消し終わったけど、上の方が届かない………

う〜ん、ここまでやったしいいかなぁ…

でも、イスとか使えば届くし…