…って、な、なんか少女漫画みたい……!
いや、私少女漫画とかまともに読んだことないけど……!!
心の中は大騒ぎだけど、そうちゃんとぱちりと目があって、ふわりと笑ってみせた。
「……さ、戻るか!」
そう言って立ち上がり、私たちは保健室をでた。
…なんだか、変な気持ち。
ふわふわ…
もやもや…
ふにゃふにゃ…?
言葉では表現できない、不思議な感じが入り混じっている、そんな感じだ。
「…足、どう?」
そんな感情を掻き消すように、私はそうちゃんに問うた。
「ん、めっちゃ楽になった。ありがとーな。」
そうやって笑うと、ほら、また…
せっかく話して気を紛らわそうと思ってたのに、また変な感情が心の中を支配する。
…なんだろう。
最近よく感じる、この気持ち。
今まで知らなかったその気持ちに、私はただ混乱していた。