ひよこ。


…私はぜんぜん言い慣れてないのに…

ちょ、ちょっとレアなんだからね!!

もうちょいリアクションしてくれても良かったじゃん!!!

そう思いつつ、あまりにするりと口から出た言葉に、これが自分の素直な気持ちなのかなぁ…なんて思った。

ちょっと気まずくなりながらも、手当てをするためにそうちゃんの足首に触れた。

「…陽依、テーピングできんの?」

「…うん、まぁ……
親戚が保険医やってて、教えてもらった…」

まぁ、実際に活用するのは初めてだけど…

それっきり会話が途切れて、保健室はまたシン…と静まり返った。

グラウンドで盛り上がっている声が、遠く聞こえた。