試合を見てて、そうちゃんが足を庇っているように見えた。
確証はなかったけれど、たぶん痛めたとしたら最初の試合。
相手に押されてよろめいた時、足を捻ったように見えたから。
その時も大丈夫かな?と思ってはいたけれど、あまりにも普通に試合が続いたから、安心して何も言わなかったのだ。
…でも、きっと試合が続くにつれ、どんどん痛みが増してきて、庇う姿勢になってしまったのだろう。
「…最初の試合の時に気づいてあげられなくて、ごめんね。」
私がそういうと、そうちゃんは はぁ、と小さくため息をついた。
「…んで陽依が謝んだよ。あー、俺、かっこ悪。」
そうちゃんは手で自分の顔を覆って、弱々しく言った。
