……………私の声は、樋口くんに遮られてしまった。
「あ、はよ。航希テンション高ぇよ」
…あ、そうちゃんが笑ってる。
ひさしぶりにこんなに近くでみたなぁ…
見た目は変わったけど、笑顔はあんまり変わってないかも。
なんか、挨拶はできなかったけどまぁいいや。
「なぁなぁ奏太郎、英語の宿題やってきた?
俺今日あたるのにわすれてきちゃってさー…」
隣にいるからか、2人の会話はどうしても耳に入ってしまう。
「はぁ?またかよ…悪いけど俺もやってねーよ。」
「あれ?そーなの?珍しいな。」
「あー…うん、昨日は忙しくて。」
「ふーん…あ、なぁ竹井。」
