年が明けて、学校が始まった。
冬休みを挟んでも相変わらず騒がしい5組の顔ぶれに、なんだか懐かしくなった。
「陽依、おはよう。」
後ろから声をかけてきたのは、そうちゃんだ。
そうちゃんがにこりと笑うと、たちまち女の子たちからきゃぁっと歓声が漏れる。
「あ、そうちゃんおはよ。」
休みが明けてもこうして普通に話してくれて、安心した。
やっぱり教室ではよそよそしくなっちゃうのかな、って思ってたから。
急に私たちの距離が縮まったのはクラスの人たちも気づいたみたいで。
こっちをみながらこそこそと何かを話す人たちもいたけれど、そんなのは気にならなかった。