「しねぇよ。もう決めたから、逃げないって。」

私は、そうちゃんを見つめながらほんと?と首を傾げる。

「うん、ほんと。
話さないことで自分を守るなんて、かっこわりぃことはもうしねーよ。
だから、学校でも話しかけろよ。」

そうちゃんはにかっと笑って見せた。

…今日は、私にとっても、そうちゃんにとっても、決断の日になったのかな。

家に入ると、部屋はしん…と冷たくて。

だけど、そうちゃんとたくさん話せたから、私の心はぽかぽかとあたたかかった。