ひよこ。


でも、そうちゃんの顔をみるとちょっと切なげな顔をしていて。

どうしたのかな?と首を傾げたけれど、

「そうだな。
竹井の隣だと素を見せられるし、話しやすい。」

と少し笑ってくれた。

…気のせいかな?

「ほんと?嬉しい!」

着実に、関係が戻れている気がする…

「こっち戻ってくる前は…さ、また仲良くできんのかな、って思ってたから。
ほら、いろいろあったし。
でも、またこうして家族ぐるみで盛り上がれて、すげぇ嬉しかった。」

…そうちゃん、そんな風に思ってたんだ…

なんだか嬉しいなぁ…

…やっぱり、そうちゃんは、"家族"だ。

優香ちゃん、やっぱりこれは、恋愛なんかじゃないよ。

私は立ち止まると、それに気づいたそうちゃんの目をじっと見つめて言った。



「…ねぇ、"そうちゃん"。」