「………っあるよ！
じゃあ、また一緒に帰ったりもできる？たくさん話せる？」
でも、竹井はそんな俺とまだ仲良くしたい、と思ってくれているらしく、泣きながら必死で言ってくる。
あーもう、こいつ………
そんな竹井をみて、顔が熱くなるのがわかった。
あ、なんか、小さい頃思い出す。
いつもこうやって、泣きながら話す竹井のこと、宥めてたなぁ…
まぁ、小さい頃は、泣かせるのが俺なんてことなかったけど。
ホント、今の俺ダメだわ。
「うん、あたりまえだろ。
俺でいいなら、いつでも一緒に帰る。」
そう言いながら、竹井の涙をぐいっと拭いた。
すると、竹井は ふにゃり、と溶けたような笑顔を浮かべる。
……その笑顔反則。
