…なんであんなこと言っちまったんだろ…

俺は、そう後悔をしながら、ふらりと中庭に来た。

中庭には、相変わらず誰もいない。

ここは、転校してきてすぐ航希に教えてもらった。

いつも誰もいない、穴場スポットなんだとか。

本当に、俺が行くと百発百中で人がいない。

………どんだけ人気ねぇんだよ。

俺は、近くの自販機でテキトーに飲み物を買うと、ベンチに腰掛けた。

飲み物を一口飲んで少し落ち着くと、頭の中を巡るのは、やっぱり竹井のことだった。