「そうちゃんに…嫌われた、かも……っ」

口に出すと、同時に涙が溢れてきた。

…私、自分で思ってるより傷ついてるみたい。

高校2年生にもなって、幼馴染にきつい言葉をかけられて泣くなんてかっこ悪い…

教室内は話し声や笑い声が響いていて、誰も私が泣いているのなんて気づいていないようで、少し救われた。

「え⁉︎っちょ、どういうことだよ!」

樋口くんが、泣き出した私を見て慌てながら聞いた。

「陽依、落ち着いて?…何があったの?」

羽奈ちゃんが、私の背中をぽんぽんしながら優しく言う。

私は、さっきあったことを2人に話した。