ひよこ。


「はよ。」

そうちゃんが、少し後ろから私に声をかける。

「あ、おはよ。」

私もそれに返す。

なんだか昨日、そうちゃんのことでたくさん悩んだばかりだから、変な感じ。

「あいつら、早く付き合っちゃえばいーのにな。」

そうちゃんが少しかがんでひそひそと言う。

その距離が意外に近くて、ドキッとしてしまった。

耳元がくすぐったい…………

やることがいちいち無意識だから怒れないのが、なんというか、ずるいと思う。

なんて思いながらそうちゃんを見ると、そうちゃんは不思議そうに首を傾げた。

昨日、そうちゃんは自分の過去について話をしてくれた。

だけどその割りにはいつも通りだな…

私はそれに少し安心して、なんでもない、と首をふった。