「陽依、そうちゃんのこと大好きで、幼稚園に入ってからも女の子の友達よりそうちゃんとばっかりいたのよね〜」
ヘぇ〜…
「お互いひとりっ子で、家族ぐるみで仲が良かったから、もう家族みたいな感じだったわね。」
あ、それはわかる。
そうちゃんは、今でも自分のお兄ちゃんのように感じる時がある。
「今でも、そうちゃんとは仲良くしてる?」
お母さんが聞く。
「うん、この間は羽奈ちゃんと樋口くんって男の子と勉強会して数学教えてもらって…
今日もその4人でドーナツ食べに行ってきたんだ〜!」
「あら、そうなの。仲良しね。」
お母さんはどこか安心したように言った。
