………俺、こんな恵まれてていいのかな。

なんとも言い難い幸福感に、不信感すら覚える。

「…絶対あんなこと、繰り返したくない。
だから、なんかあったらちゃんとすぐ言って。」

そう言うと、うん、と頷く2人。

「……ありがとう。」

俺はみんなに言うと、また、微笑んだ。

今、菊池がどうしているかはわからない。

でも、引っ越した先で、この3人みたいないい人と出会えているといいな……

傷ついた分だけ、たくさんの幸せに出会えるように……

なんて、俺はガラでもない事を祈った。