ひよこ。


またあんなことが起こるかも、なんていうのは自惚れかもしれねぇけど……

それでもここには、なにより守りたい人がいたから、自分から予防線を張るしかなかった。

竹井は、9年の空白があったって、やっぱり大事な存在だ。

ふっ、と息を吸い込み、言う。

「もう、あんなことにはしない。
だから、俺と…
俺と、仲よくして…ください…」

言ってる途中で、つい恥ずかしくなってくる。

「…言われなくても、もう仲良くする気まんまんですよ、こっちは。」

そう言われて顔を上げると、みんなははにこりと微笑んでくれた。

それにつられておれも笑う。

横から小声で、「よかったな。」と航希が言う。