ひよこ。



次の日から、もう菊池は学校に来なかった。

菊池の最後の言葉は、どんな意味を込めて言ったんだろう…

俺は、それを考えないようにふるふると頭を振った。

……これ以上、傷つきたくなかったし、誰も傷つけたくなかった。

俺が特定の女子と仲良くすれば、嫌な思いをする人がいて。

そうやって無意識に誰かを傷つけてしまうなら、もういっそ関わらない方がいいと思った。

…その日から俺は、女子との関わりを完全に断ち切った。

女子の問いかけは、すべて無視して、会話もしなかった。

最初の頃は、しなかったというよりは、できなかったのかもしれない。

もうあんな風になりたくなくて、怖くて、ただただ逃げていただけだった。

だけど、それすらも普通になっていって…

そうして俺は、無愛想だ、なんて言われるようになったんだ。