ひよこ。


その日の放課後、さっさと帰ろうとする菊池の腕を掴んで問い詰める。

なんで引っ越すの?いつ引っ越すの?と。

「…奏………太郎……っっっ」

声の震える菊地の顔を覗き込むと、泣いていた。

とりあえずどこかで話そう、と、近くの公園に腰を落ち着かせる。

「…あの…っね、私、ホントは、いじめられてて………っ」

菊池は辛そうに話し始める。