「…っなんてね!
私がなんか悩んどるわけないわ!!
女の子の心読もうなんて、奏太郎には100年はやいわー!
アホ!!」
菊池はいつものようににかっと笑うと、俺の頭をばしっと叩いた。
俺は、その笑顔に安心しきって他の話をし始めた。
…本当はこの時、もっと問い詰めるべきだった。
性別は違えど、菊池は俺にとって趣味を共有し合える大事な友達だった。
そんな人が悩んでるように見えたのに、どうしてすぐに納得してしまったのか。
ここで何かを聞き出せていれば、何かが変わっていたんじゃないか。
今でも思う。
菊池はこの日------
