ひよこ。



その日の放課後、サッカー部だった俺は部活が終わって校門をでる。

少し前を菊池が歩いてるのが見えた。

「……菊池っ!」

俺が声をかけると、すぐに気づいてくれた。

「あ、奏太郎!部活終わったん?おつかれー!」

そう言って笑いかける菊池は、どことなく元気がないように見えて。

よく見ると、目も少し腫れてるようだった。

「……菊池、なんかあった?」

菊池が一瞬たじろぐような仕草をみせた。

…怪しい。