「---俺が冷たい、とか無愛想、とか言われるようになったのは、中2の時にあったあることがきっかけだった。
まぁ、そんな辛い過去とかじゃないから気負わずに聞いてほしいんだけど。」

ちらりと3人をみると、真剣な顔をしててこっちを見ていて、それだけ俺のことを理解しようとしてくれてるんだろうな、なんて思った。

俺はあの時を思い出すように天井を仰いだ。




小2の時、東北に引っ越した当時は、俺はこっちにいる時と何ら変わりない生活を送っていた。

ただ、竹井がいないくらいで、すぐに仲のいい友達もできたし、勉強だってそれなりにできた。

…だけど、それが変わってきたのは中学生になってから。

中学生になると、急に女子が色恋沙汰に敏感になって。

俺のことを好き、って言ってくれる人も何人かいた。