教室に入ってきたそうちゃんは、私が知っているそうちゃんとは別人だった。 いや、そりゃ9年も経ってるんだから変わってるのは当たり前なんだけど…… もしかして、違う人かなぁ…? 心のどこかで、そうであってくれ、と願ってる自分がいて、目の前のそうちゃんの姿がどうしても受け入れられなかった。 「…えっと、柴崎 奏太郎です。よろしくお願いします。」 ………やっぱり、そうちゃんだよね。 でも、なんで? どうしてこんなにも変わってしまったんだろうか…