引き続き中島先生の声が、教室に響く。
「………鈴木……………
…………須藤……………
…………宗田……………」
どんどん私の番に近づいてきて、緊張が高まる。
「………竹井」
私はその声に立ちあがり、教卓の前に行く。
「…竹井、今回は相当がんばったな…」
テストを渡しながら言われ、嬉しくなる。
席に座ってから、テストを開く。
…………!!!!!
そこには、"76"と書かれていた。
すごい!
私がこんなにいい点数とれるなんて!!!
これもそうちゃんのおかげだなぁ……
授業が終わり休み時間にはいると、私は真っ先にそうちゃんの席へむかった。
「柴崎くん柴崎くん!!みて!!!」
そう言って、私はそうちゃんの机にテスト用紙をばんっ、と置く。