ひよこ。


暗くなった街にはたくさんの光がキラキラと瞬いていた。

…なんか今日は、いろいろあったなぁ。

そうちゃんの意外な面を、たくさんみれた気がする。

久しぶりに会った克也くんも、雰囲気が変わって大人になってたし。

正直、頭を撫でられた時すこしドキッとした。

…知らないうちに男っぽくなりやがって。なんて。

そんなことを思っていると駅に着く。

駅を出ると、冷たい空気が体を刺す。

そうちゃんは、まっすぐ私の家の方へ歩いていく。

「柴崎くん、送らなくていいよ、逆方向なのに……」

そう言うけど、送らない気はないらしい。

「…心配だから。」

そう一言言うと、私の歩くスピードに合わせて、少し歩を緩める。

「ありがと。」

私は小さくお礼を言った。