羽奈ちゃんは、樋口くんとひそひそニヤニヤしながら何かを話している。
「大井上、今日はさんきゅ。竹井、航希、帰ろーぜ。」
そう言ってそうちゃんは、さくさくと歩き出す。
私も羽奈ちゃんにばいばい、というと慌ててそうちゃんを追いかける。
同じようにして後ろから樋口くんも来て、3人で横並びで歩く。
駅につき、改札を出たあと、樋口くんと別れて2人きりになった。
がたん、ごとん、と電車に揺られる。
…なんだか、変な感じだなぁ、羽奈ちゃんがいないと。
「竹井、疲れてる?」
そうちゃんに聞かれて気づいたけど、たくさん頭を使ったからか、なんだかぼーっとしちゃう。
「ん〜…ちょっと。」
「今日、がんばってたもんな。」
そうちゃんに言われて嬉しくなる。
ありがと、と小さく返事をして、電車の窓の外を見る。
