ひよこ。


玄関の戸を開けると、外は結構暗かった。

…もう12月だもんなぁ……

「…っ陽依、送ってこうか?」

外の様子を見た克也くんが、すかさず言う。

気配り上手だな。

「ううん、大丈夫!」

私が言うと、横からそうちゃんが来る。

「俺が送ってくから。受験生は勉強してろ。」

そうちゃんが私の腕を軽く引っ張りながら、克也くんにむかって言う。

え!

そんなの悪いよ……

克也くんは、あっそ、もういい、と家の中に入って行った。