ひよこ。


「…ていうかさ、さっき男の声聞こえた気がしたんだけど…」

克也くんがぶすっとしたように言う。

大事なお姉ちゃんがいるもんね、心配なのかな?

「うん、2人来てるよ〜。
心配しなくても、いい人だから大丈夫!」

そう言って克也くんの肩をぽんぽんするけど、あんまり機嫌は直らない。

「…陽依、好きなの、その中の男。」

え?

「友達としてなら好きだけど?」

そういうと、なんだー、と安心したように笑った。