「…隣でニヤニヤ笑ってる樋口、お前の方がやばいんだからな…」
そう言われて、樋口くんもさっきの私と同じように、ぎくり、という表情を浮かべた。
…そんなこんなで約10分ほど捕まり、私たちは職員室をあとにした。
「あー、もー、マジかよー…」
樋口くんが、職員室に来る前と打って変わって、項垂れたようにこぼす。
さっきまで羽奈ちゃんと話してるの楽しそうだったもんね…
お察しします………
「…できないのは数学だけじゃないっつの…」
いやいやいや、そこ?
ある意味全教科均等にとれてますよ、って?
アホか。
「何言ってるのー、樋口くん。
呼び出されるくらいヤバいんだから、頑張るしかないよ〜…」
そう言って、樋口くんのせなかをぽん、と叩く。
「…別にいーよな、竹井は。
他の教科は全部いい点とれてんだから。」
…イヤミっぽく言ってくれるなぁ…
