〜♪ 〜♪

LINEの着信音がなる。

見ると、予想通り、羽奈ちゃんだった。

私にLINEしてくる人は、羽奈ちゃんくらいしかいない。

スマホを開くと、『今から会える?』ときていた。

…なんか、彼女みたいだなぁ…なんて。

『うん、どこ?』

それだけ返信をすると、出かける準備を始める。

メイク…はたぶん時間ないし、テキトーでいいかな。

〜♪ 〜♪

…羽奈ちゃんかな。

『駅のカフェこれる?』

う、ん……っと。

既読がついてすぐ、ブーッとスマホが揺れる。

『あと30分後くらいに着くと思う』

私は、その時間に合うように家を出た。