「だけど、今日竹井とか大井上と話してるの見て、ちょっと安心した!」
樋口くんはそう言ってニカッと笑った。
「……それ、私らに話して大丈夫だったの？」
羽奈ちゃんがつっこむ。
…それ思った。
まぁ私は聞いてたからヘーキだけど、羽奈ちゃんは多分初耳だよね…
「………………あ。」
樋口くんがやべっ、と焦っているのを見て、つい笑ってしまった。
「ははっ、多分、大丈夫じゃないかなぁ。
それなら私も聞いてたし、羽奈ちゃんが聞くくらい、そうちゃん優しいから許してくれるよ！」
そう言った瞬間、樋口くんがちょっと驚いたような表情をみせた。
「……そうちゃんって、奏太郎のこと……？」
その言葉に私はハッとして、恥ずかしくて顔が赤くなるのを感じる。
「あー…うん、そう。」
「陽依ね、柴崎がいない時だけそうちゃんって呼んでんのよ。」
ち…ちょっと羽奈ちゃん……！！
それを言われてますます顔が赤くなる。
