「文化祭、ホント楽しかったよね〜!」
羽奈ちゃんがつぶやくように言う。
「本当だね〜!」
「…それも、樋口と柴崎と周れたからかな…ありがとね。」
改まるように言う羽奈ちゃんにうんうんと頷く。
「ははっそりゃよかったです。
俺らも楽しかったよなぁ〜!奏太郎!」
「おう、楽しかった。」
そうちゃんがニコッと笑う。
「…ナンパされた時も助けてくれて、ありがとう。」
羽奈ちゃんがそう言ったので、あぁ、そんなこともあったなぁ、なんて思い出す。
あの時はすごく怖かったのに、そのことを忘れちゃうくらい楽しかった。
